世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のニュース&トピックスをピックアップしてお届けします!
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このGMSニュースレターは、特定非営利活動法人グローカルメディカルサポートの会員およびマヒドン大学熱帯医学短期研修にお申込みいただいた方に配信しております。 |
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2015年以降のアフリカにおける黄熱のアウトブレイクの結果、黄熱ワクチンは品薄となっている。2016年にコンゴの首都、キンシャサで行われた760万人を対象とした黄熱ワクチンのキャンペーンでは、ワクチンが品薄であったため、WHOのガイダンスの元で妊婦を除く大人と2歳以上の小児を対象に1/5量でのワクチン接種を行った。接種者の前後でワクチンの抗体価を調査した。716名の調査ではワクチン接種後28日~35日後には705名(98%)名に抗体価が陽性となった。その中でワクチン接種前には抗体価陰性だった493名のうち482名(98%)が抗体価陽性となった。
写真出典:Centers for Disease Control and Prevention Publich Health Image Library.
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N Engl J Med 2018 Feb 14.
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#ワクチンを用いた感染症の伝播予防にはその地域の高い予防接種率が必要となります。品薄の時には量を減らしてより多くの人に接種する方法が高い効果を示すという印象的な研究です。
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パプアニューギニアにおいてアジスロマイシンのMass treatmentはYawsの根絶に失敗した
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YawsはTreponema pallidumのsubspecies pertenueを起因菌とする梅毒類似疾患である。世界には今だ8900万人の感染者が存在すると考えられている。WHOの戦略ではアジスロマイシンのMass treatmentを行った後ターゲットを絞って治療を行っている。この研究では12~42週の長期予後について評価を行った。臨床、抗体価、PCRにて評価を行った。人口16000人のパプアニューギニアのある島においてアジスロマイシンのMass treatmentを84%の住民に行ったところ、活動性のYawsの感染は18カ月後には1.8%から0.1%と減少していた。30カ月後には臨床症状および抗体価が再度上昇し、42カ月の時点では0.4%まで増加している。36~42カ月の時点では活動性のYaws5症例において、アジスロマイシンの耐性に関わる23S Ribosomal RNAに変異を認めた。
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#Mass treatmentによる感染症の根絶は魅力的ですが、リスクの高い乱暴な戦略であるように思います。根絶のためには地域において90%以上をカバーしたMass treatmentが必要とのこと、また訪問者もあるため、近隣の村も治療しながら長期にかけてフォローアップする必要があるという結論ですが、住民はきちんと説明を受けて理解しているのでしょうか。村の衛生状態を改善し、教育レベルを上げ、医療のアクセス、質を改善する地道な努力は並行してなされているのでしょうか。
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【海外研修情報】タイ地域医療保健研修
研修予定時期:2018年12月3日(月)~12月14日(金)
対象:医師(心身ともに健康な方)
応募要項、研修フィールドの詳細は、GMS WEBサイトよりご確認ください。
募集は、5月1日(火)より開始いたします。
http://npo-gms.org/program/form.html |
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【GMS会員】eラーニング
マヒドン大学熱帯医学短期研修の講義を中心に、熱帯医学、渡航医学、感染症に関する動画や、マラリアや消化管寄生虫クイズなど、わかりやすい教材で効率的に学習できます!以下、eラーニングの一部です。
※GMSeラーニングは、会員限定のコンテンツです。
1)2017年マヒドン大学熱帯医学短期研修講義
①Overview of Major Intestinal Protozoa infection
Prof. Yaowalark
②渡航医学講義 Dr. Wacharapong
③Case discussion Melioidosis
Dr. Wirongrong and Dr. Hadano.......他
2)消化管寄生虫を用いた地域診断
3)渡航前のワクチン接種東南アジア編...他
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サンプル映像は、2017年マヒドン大学熱帯医学短期研修
「消化管寄生虫症概論」Prof.Yaowalarkです。 |
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GMSe-ラーニングでは、マラリアや消化管寄生虫など、顕微鏡での特徴をクイズ形式で解説いたします。典型例を分かりやすく原虫別に出題していきます。これらの画像は、「マヒドン大学熱帯医学部出版(英語)の寄生虫アトラス」から抜粋したものと、実際の顕微鏡の画像を混在して入れています。実臨床では教科書画像のように分かりやすい画像とは限らないので、注意が必要です。
※GMS会員登録で、マヒドン大学熱帯医学部出版(英語)の寄生虫アトラス(Atlas of Medical Parasitology)が500円引になります。
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特定非営利活動法人グローカルメディカルサポート(NPO法人GMS)
地域医療の携わる新しい医療従事者のロールモデルを作ると共に、日本国内の地域医療を担う医療従事者の確保と、地域医療・へき地医療の質の向上に取り組んでいます。
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マヒドン大学
熱帯医学短期研修
マヒドン大学は熱帯医学領域ではアジアのリーダーとして教育に力を入れています。マヒドン大学熱帯医学短期研修は、講義、ワークショップは大学の第一線の臨床医、研究者が担当し、実際のベッドサイドラウンド、顕微鏡を使った消化管寄生虫、マラリア診断など実践的な研修です。
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とちノきネットワーク
途上国および日本の地域医療、保健、研究に携わる医療従事者を支援するネットワークです。人が集まり、繋がり、情報交換をすることで、若い医療従事者の教育、キャリアを支援します。ホームページでは主に、海外、日本の地域でのセミナー、就職、留学情報を多く提供しています。
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ATLAS OF MEDICAL PARASITOLOGY
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医療分野や医療分野の専門家は、世界の重要な寄生虫をカバーしています。原生動物、線虫、爬虫類、爬虫類、節足動物、節足動物の各データベースには、形態学、生活環、地理的分布、症状、予防などの情報が含まれています。
※会員登録で500円引き |
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今、話題になっている世界の熱帯医学、渡航医学、感染症のトピックスをピックアップしてお届けします! |
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GMSの活動を継続的に支えてくださる方を必要としています。GMSの会員得点として、熱帯医学、渡航医学、感染症に関する動画を使用したeラーニングを公開しています。 |
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